リネンのゆるキャラ「連さん」から見る、キャラクターの作り方と効果

こんにちは。CEOの栗原沙和子(くりはらさわこ)です。
前回「『ブランドに性格をつくる』ブランドパーソナリティとゆるキャラ」というタイトルで自社らしさの共通認識を持ちやすくするための施策について書きました。
その中で関連する話として「ゆるキャラ」のことを書いたのですが、実はリネン合同会社にもゆるキャラが存在します。
設立当初からいるにも関わらずあまり表には出していないので、今回はせっかくなので彼のことを紹介したいと思います。

リネンのゆるキャラ

彼の名は連さん
手足が生えた魚で好きな食べ物は焼き芋。

……という設定を持っています。
ブランドパーソナリティの回でも自社や商品・サービス、ブランドを「擬人化」し、どんな性格・価値観なのかという設定を細かく立てるというのを紹介しましたが、ゆるキャラも同様で、性格やバックボーンなどの設定があると社内社外問わずこういう性格・価値観だろうな、だとすればこういうことが好きだろうな、こういう行動を取るだろうなという想像がしやすくなったり、共通の理解が生まれやすくなるという効果があります。

ゆるキャラは親近感を持たせるための役割を担いますので、設定に幅やユーモアを持たせやすいですが、ではそれも思いつくままにただ面白い設定を付ければ良いのか、というとそれはもったいないかもしれません。

付加価値を生むキャラ設定

ゆるキャラの名前や一件関係ないように見える設定。そこに説得力がついた場合、さまざまな付加価値が生まれます。

例えばなぜ彼が連さんという名前なのかというと、リネンの経営理念(ビジョン)である「共感の連鎖」の「連鎖」から来ています。
リネンは掲げているミッション・ビジョン・バリューやポリシーなどさまざまありますが、その中でもやはり原点であり一番大切にしているのが「共感の連鎖」です。
なのでリネンを表すにはどんなネーミングか、と考えていった結果が連さんの名前の由来なのですが、そういった説明がある方が見た人の印象にも残りやすく、会社の特徴やらしさ、大切にしていることを覚えてもらうことができます。

またなぜ魚なのか、という部分についても理由があります。
リネン合同会社のロゴは灯台をモチーフにしており、そのためリネンが発信する世界観やデザインは「海」のイメージで統一しています。
このCI(コーポレート・アイデンティティ)またはVI(ビジュアル・アイデンティティ)はwebサイトや資料など会社が発信するデザインすべてに統一されたテーマです。
この基本設定があるからこそ、「キャラクターを創ろう」となった時には比較的早い段階で「海の生き物がいいだろう」という共通認識・アイデアに繋がりますし、仮に意見が対立した場合にも根拠づけや説得をしやすいでしょう。
このCI/VIがなかったら「どんなキャラクターがいいかな」という議論はもっと時間がかかり、全員が納得するものにたどり着くまでに長い道のりがあるかもしれません。また作ったあとにも「やっぱりこっちの方がよかったのでは、、」と悩む元にもなってしまうかもしれません。
CI/VIの基本設定の上でキャラクターの設定を行っていれば、あとから「やっぱり違ったかも」という事態も起きにくくなるでしょう。

また少し話が脱線しますが、もし「会社の主となる事業以外の活動をしよう」となった時(たとえばCSR活動などですね)何をすればいいだろう、と悩むと思います。
社会貢献活動と一口に言ってもかなり幅広くさまざまな貢献の仕方があるはずです。
そういった時にも会社の基本設定があると選択肢を明確にしやすくなります。

リネンの場合だったらミッションが「人が成長する出会いを増やす」なので、たとえば教育支援のようなものをしてみてはどうか、とか、VIに沿って言えば植樹をするよりもアマモ(海の環境保全にも大切な海草です)を増やす活動の方がいいねとかという発想です。

共通の「判断基準」が大切

このようにCI/VIは施策のアイデアや経営上の判断の素、基準、根拠になります。
反対にCI/VIがないまま取り組みだけを増やしていく、その場その場のジャッジをしていくとどうなるでしょうか。

会社を経営しているとさまざまな新しい施策に取り組んだりさまざまな選択・判断をする場面があるかと思います。
これらがバラバラにならないようにするというのがとても大切で、そのためには一貫した価値観・信念に則って行われている必要があります。
そうすることで施策たちひとつひとつが、個別のパワーだけで戦うのではなく、会社本体の強さを補強する役割を担ってくれるようになるのです。

キャラクターづくりも会社の持つ一貫した価値観に基づいて企画し活用することで、単なる親しみやすさを生むためだけの存在ではなくなります。
単発の施策になってしまわないように、まずは自社の基本設定である「経営理念」、そしてVIを見直してみるのが大切ではないでしょうか。

今あるCI/VIの活用、見直し、疑問や不安などありましたらお気軽に弊社にご相談ください。
CI/VIについてはまた別の記事でより詳しく書いていきたいと思います。


おまけ

連さんの敵(?)、ウツボです。
制作者であるわたし個人は気に入っているのですが、会社としては敵対関係を作るのがイメージに合わないため滅多に出てきません。
本物のウツボも岩陰に潜んであんまり出てこないのでちょうどいいのかもしれません。笑