社会心理学をマーケティングに活かす

こんにちは。CEOの栗原沙和子(くりはらさわこ)です。
不定期で記事にしている「ビジネスに生かす心理学」シリーズ、久しぶりに書いてみたいと思います。
今回は「対人魅力」の法則って、マーケティングに活かせるんじゃないか?というテーマです。

今までに書いた「ビジネスに活かす心理学シリーズ」の記事はこちら

対人魅力とは?

社会心理学に「対人魅力」という考え方があります。
人が他者に対して抱く肯定的または否定的な態度のことで、いくつかの要因によってこれらの態度が決定されると考えられています。
他者に対して「魅力的だな」と感じることがあると思いますが、企業や商品もまた、利用者に「魅力的だな」と感じてもらうことが重要ですよね。

そこで対人魅力という人対人の関係性の法則から、なぜ人が相手に対して魅力を感じるのか、どんな相手に対して魅力を感じるのかを知ることでビジネスへの応用を考えてみましょう。

対人魅力を作り出す4つの要素

①近接性:物理的な距離が近い人と親しくなりやすい
会社で毎日顔を合わせる人や席が近い人(これは単純接触効果という心理作用が理由にあります)に親しみを感じるなどです。
ビジネスで考えると、近所の店やいつも通りがかる店などは心理的ハードルが低く、親しみを持ちやすいということになります。

②類似性:自分と似ている人に親しみを感じる
出身地や家族構成、趣味、価値観など自分と共通項を持つ相手に好感を持つなどです。
ビジネスで考えると、会社の持つ価値観や店舗の世界観などが自分の持つ価値観に合致していると感じてもらうことが重要です。そのためには、お客さまに伝わるメッセージとしてそれらが発信されている必要があります。

③熟知性:相手を知れば知るほど魅力を感じる
相手に関する情報を多く知っているほど親しみや魅力を感じやすくなります。①と似ていますが、単なる物理的な接触だけではない接点を多く作ることに違いがあります。
ビジネスで考えると、SNSやメルマガなどでタッチポイントを増やし、情報発信を継続的に行うことで熟知性を上げることができます。

④外見魅力:見た目が良いものに魅力を感じる
外見が良いものに魅力を感じる、と言うと一見当たり前のようですが、外見が良いものには、それ以外のことも魅力があるように感じられる(ハロー効果)が働きます。
ビジネスで考えると、店舗デザインや商品パッケージなどがかっこいい・かわいい・おしゃれなものは商品そのものの物質的な価値も高いように感じる、満足感が上がるなどの効果が考えられます。

魅力はあるだけじゃなく伝え方も大切

商品・サービスを提供するからには、当然その「魅力」があるものと思います。
しかしながら、魅力ある商品・サービスの開発・提供をただ地道に行っていけばお客さまが増えるか、魅力を理解してもらえるかというとそうではないケースも多くあります。
その魅力を「上手に伝える」というのも同じくらい大切なことです。

お客さまは商品・サービスを利用する際にただ「モノ」として判断するのではなく、人と人の関係のような、情緒的つながりや関係性を大切にしています。
対人関係での心理作用として生まれた「対人魅力」という考え方ですが、現代ではビジネスにも求められていると感じます。

対人魅力をビジネスにも応用し、お客さまから「魅力的だな」と感じてもらえる施策に取り組んでみてはいかがでしょうか。